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『MASTER BUNNY EDITION STYLE』HAYATO ICHIHARA wears MASTER BUNNY EDITION

KAHO MINAMI wears MASTER BUNNY EDITION KAHO MINAMI wears MASTER BUNNY EDITION

南果歩×MASTER BUNNY EDITION
LOOK 02

先月に引き続き、MASTER BUNNY EDITIONのWEBマガジンに登場していただくのは市原隼人さん。
インタビューを通して伝わってくるのは、俳優としてはもちろん、
趣味のバイクや写真、料理まで、すべてを100%以上に突き詰めていく姿勢。
どんな心持ちで物事と向き合っているのか、そして10月から始まる最新作についても伺いました。

直感的に"これだ"と思える
ウェアと出会いたい

──前回の半袖のポロシャツにショートパンツというコーデから、ベージュのセットアップに着替えていただいてガラッと印象が変わりましたが、市原さんはどう感じましたか?

「さすが第一線で活躍するプロの方々に支持されているブランドだ、と感じました。すごく動きやすいですし本当に軽い。着ているのを忘れるくらい身体にもフィットしますし、伸縮性も高くてストレスを感じなかったです」

──色もファッショナブルですよね。

「どんどん着ている本人に馴染んでくる色だと思いました。着る回数が増えれば増えるほど好きになっていくような、そんな印象を受けました」

──普段トレーニングをされるときは、どんなアイテムを選ぶことが多いですか?

「機能性は当然求めます。さらに、自分の中にある潜在的な可能性を引き出してくれるウェアが好きです。そこにはストレッチや温度調節、そういった機能ももちろん含まれるのですが、それよりも直感的に"これだ!"という服との出会いを探しているかもしれません」

自分が信じて好きだと思ったものにはとことん挑戦する

──市原さんは仕事のみならず、トレーニング、写真、趣味のバイクなど、すべてが本気ですよね。なぜそこまで突き詰められるのでしょうか?

「子供なんですよ(笑)。好きなものと向き合っていると周りが見えなくなってしまう。『ちょっと遊んでくる』と出かけて陽が落ちたのにも気が付かず、ずっと遊んでいて最後は怒られるタイプでしたから。ですが、子供な部分をずっと大切にしたいという気持ちがあるんです。経験を重ねて固定観念にとらわれたり、こんなものかと諦めてしまう自分はあまり好きではないので。誰になんと言われようと自分が信じて好きだと思ったものにはとことん挑戦する。人間は生涯未完成だと思いますし、毎日意見が変わる、考え方も変わる。そんな自分を受け止めながら、瞬間瞬間に本気で向き合いたいんです。愚直な主観と全体を見つめる俯瞰、その両方を持ちながら物事を楽しむということを意識しています」

──主観と俯瞰のような両面性でいうと、市原さんが鎌倉殿で演じた八田知家のように寡黙な役があり、一方で10月からスタートする『おいしい給食』シリーズのようにとてもコミカルな役があります。それぞれを演じるうえで意識していることはありますか?

「ドラマも映画も、今日の撮影もそうですが、たくさんの方が携わる総合芸術の中で、求めていただいてはじめて僕は存在できています。だからこそ求められたことを精一杯にやりたい。さらに、インスピレーションを大事にしながら試行錯誤を重ねる。ダメだったら後で省けばいいですし、『おいしい給食』でもたくさんカットされたシーンがあるんです。時間のある限りもがいてもがいて挑戦をして完成した作品なんです、そんな"何かを生み出す現場"をこれからも増やしていきたいです」

"まぁいいかな"ではなく
"これがいい"という思いで向き合ってきた
──"給食は初めての会食"というキーワードも出てきますが、市原さんにとって人と食卓を囲むことにはどんな意味がありますか?

「すごく大切な意味があると思っています。学校に通っていた日々を思い出しても、給食の1時間は学校の授業という義務の枠組みから外れて楽しめる時間だったと感じていました。同じように大人になっていろいろなプレッシャーにさらされる日々の中で、食事の時間は最もリラックスして素に戻れる時間だと思います。そんな時間を共有する存在は、本当に大切な人、仲間になっていきます」

──ありがとうございます。最後の質問です。市原さんはなぜ役者という仕事に出会ったと思いますか?

「なぜでしょう...。好きだけど嫌いで、嫌いだけど好きで。こういう風に言ってはいけないと思うのですが、二度とやりたくないと思ったことも何度もありました。だけど少しでも誰かの力になれるかもしれない、自分が必死にやることで誰かを救えるかもしれない、そんな小さな希望を毎回感じることができるんです。だからこそ現場でも"まぁいいかな"ということではなくて、"これがいい"、いや、"やっぱりこっちがいい"そういう思いで向き合っています。それはこだわりなのか、わがままなのか、いつも迷うのですが、答えのない世界で自問自答を繰り返しながら、誰かのためになるかもしれないという希望を持てること、それがこの仕事と僕が出会った意味なのかもしれません」

PROFILE

1987年、神奈川県出身。小学校5年生のときに、渋谷でスカウトされたことをきっかけに芸能界入り。映画『リリィ・シュシュのすべて』でデビューし、2003年の主演映画『偶然にも最悪な少年』では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍。10月からは、主演ドラマ『おいしい給食 season3』が放送される。

STAFF

PHOTOS: ND CHOW
VIDEO: TATSUSHI KO@ZONA
STYLING: MASAAKI IDA
HAIR & MAKEUP: HIROYUKI OHMORI@VANITES
DIRECTION & TEXT: DAI IWAYA