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MASTER BUNNY EDITION PRESENTS Vol.1―勝って、魅せる。― 松坂大輔

MASTER BUNNY EDITION PRESENTS Vol.1
―勝って、魅せる。― 松坂大輔

ブランドコンセプト「勝って、魅せる。」をテーマとした特別インタビュー連載をNumberWebにてスタート。
様々なスポーツの第一線で結果を残し、多くの人々を魅了してきたトップランナーにフォーカス。
第一弾ゲストには、プロ野球およびメジャーリーグで活躍した松坂大輔氏が登場!

photographs by Yuji Kawata
text by 生島淳 Jun Ikushima

 甲子園での春夏連覇、そして日本シリーズ、ワールドベースボールクラシック、ワールドシリーズと、松坂大輔さんは数々の大舞台で勝ち、ファンを魅了してきた。

「魅せることについては、高校時代から意識していました。マウンドでの佇まい、そして投球で魅せることがピッチャーにとっては最高ですよね。豪速球を投げる。バットに当たらないスライダーを投げて、空振りさせる。その結果としてスタンドが湧くと、やっぱりうれしかったです」

 2021年に現役を引退した後、熱心に取り組んでいることがある。

 ゴルフだ。

 2025年11月にはカシオワールドオープンゴルフに出場するなど、大会にも積極的に出場している。

「でも、初めてゴルフをした時は二度とやるもんかと思いました(笑)」

今ではトーナメントにも出場するほどの腕前を持つ松坂さん。HI-NECK ¥17,600PANTS ¥30,800

松坂さんが最初にゴルフクラブを握ったのは西武ライオンズに入団した1年目のこと。

「当時はシーズンが終わるとすぐ、球団を支援してくださった企業の方々と一緒にコースを回るコンペがありました。最初のラウンドではボールは真っ直ぐ飛びませんし、なにをやっても上手くいかないので、面白くなくて(笑)。ところが一打だけ、ティーショットが真芯に当たって、ワンオンするようなショットを飛ばせたんです。これがものすごく気持ちよくて、『ああ、こんなショットをもう一度打ちたいな』と思って、前向きに練習するようになりました」

 とはいっても、シーズン中は野球が本業。そこまで練習時間を取れるわけではない。

「シーズン中もゴルフが禁止されているわけではありませんでしたが、なかなか時間が取れません。オフに入ってコースに出ると、だいたい最初は130くらい。それが感覚をつかむに従って、100、90、80とスコアが良くなっていきました。メジャーリーグ時代、レッドソックスとメッツでは、遠征先でコンペが開かれることがあって、『遠征用の荷物にゴルフバッグを入れること』という通達がありました(笑)」

トーナメントの緊張感も好きだし仲間とワイワイやるのも好き」と語る松坂さん。CAP ¥7,480BELT ¥13,200CADDIE BAG ¥132,000。グローブ ¥3,630(フットジョイ/アクシネット ジャパン インク 0120-935-325)

ずっとゴルフに親しみ、今年に入って松坂さんのベストスコアは「68」にまで伸びた。

「70だったことが5、6回ありましたが、なかなかその壁を突破できなかったんです。パーで上がれば69、という時にボギーやダブルボギーを叩いたことは一度や二度ではありません。でも、68を出した時はイーグルチャンスを逃してのバーディで、68が出たんです。うれしかったですね。その次のラウンドでも69が出て、70を切るコツのようなものをつかめた気がします」

自信をもってウェアを着ている人はスコアもいい

これまでも、100を切った時に「あ、こうすれば90台で回れる」と感覚をつかみ、80台、70台に突入した時も、手ごたえを感じたという。徐々に、徐々に階段を上がってきたが、コースに出る時に大切にしているのはウェアだ。

「アマチュアの方を見ていると、自信をもってウェアを着ている方は、スコアも出すんですよね。自分が気に入ったウェアであれば、内面の自信にもつながると思います」

 この日、松坂さんが着用したマスターバニーエディションのウェアはパープルとホワイトの2色。さて、着心地はどうだったか。

「紫が好きなので、気持ちが上がりました。最近は気温が高いので、白もいいですよね。実際に着てみると、スイングがしやすいです。僕は肩回りの筋肉が大きいので、テイクバックした時に引っ張られる感じがあると、気になってしまうんです。最高のパフォーマンスを発揮できるような素材があってこそ、実力を発揮できる。マスターバニーエディションは、しっかりストレッチが効いているので、とてもプレーしやすいと思います」

紫は好きな色とのこと。POLO SHIRT ¥20,900PANTS ¥28,600BELT ¥13,200

松坂さんの経験では、ウェアと勝つこと、そして魅せることは結びついているという。

「誰もが勝って魅了できるプレイヤーになりたいですよね。でも、それはひとりでは達成できない。ウェアにも恵まれないと、魅せることは出来ません。だからこそ、ウェアに対するこだわりは大切だと思います。こだわっている人はカッコよく見えますし、強そうに見える。たぶん、ウェアが自分の内面に自信を与えてくれるんだと思います」

 大舞台で結果を出すには、プレーを後押しするウェア、そして本人の「勝負強さ」も必要だ。

「ゴルフでもダブルス、スクランブルでプレーすると、なぜか最後に打つことが多いです。勝負強いと思われているようで(笑)。野球でも勝負強い人を見てきましたが、共通しているのは、緊張した時の自分の動きを把握しているということです。俯瞰し、冷静に自己分析できる人たちが勝負強いと思います」

 松坂さんが自分を客観視できるようになったのは、高校2年の夏、神奈川大会の準決勝で横浜商業相手に自らの暴投でサヨナラ負けしたことがきっかけだった。

状態が悪い時に心と体をどうコントロールするか

「あの時は周りの雰囲気に飲まれてしまい、自分の状態を把握できていませんでした。プロになってからも、失敗する時は『150キロのストレートがコーナーに決まるといいな』とか、『こういう変化をしてくれれば打ち取れる』とか、練習でも出来ないことを思って投げると、だいたい打たれるんですよ。だからこそ、冷静に自分が出来ることに集中することが必要です」

 松坂さんが強調したのは、なにをやっても上手く行った時よりも、コンディションが万全ではない時に、どう工夫するかということだった。

「野球でも、ゴルフでも、あるいは読者のみなさんの仕事にも共通することかもしれませんが、重要な場面でアドレナリンが出まくって、いわゆるゾーンに入ってなんでも出来てしまうことがあると思います。でも、そういう状態のパフォーマンスは参考になりません。それよりも、状態が悪い時にいいピッチングが出来た試合を参考にしていました。絶好調ではないけれど、どうやったら相手を抑えられるのか。そこに答えがあります。心と体のコントロールが出来た状態こそ、再現性が生まれると思うので」

野球もゴルフも、自分が意図した動きが出来るかの再現性を重視しているとのこと

野球では数々の大舞台で自らを制御して結果を残してきた松坂さんだが、ゴルフのトーナメントに出場するとプレッシャーを感じるという。

「野球って、スタンドとの距離が離れてるじゃないですか。ゴルフは5メートルくらいのところにギャラリーのみなさんがいるので、近すぎて(笑)。普段、プレーする時とは環境が違いますから、緊張してダフったり、普段はやらないようなミスが出るんです。これって、メンタルですよね。でも何回か大会に出場させてもらい、慣れてはきました」

 8月8日に行われた岩手県オープンには4年連続で参加し、今年は82で97位に入った。ゴルフについては、これからの目標もある。

目標は前田智徳さん

「プロ野球のOBで、いちばんゴルフが上手いと言われているのが前田智徳さんです。異論のある人はいないくらい、ダントツの実力です。出来れば僕も、『松坂も、かなり上手くなってきてるよね』と言われるくらいにはなりたいです」

 上達することだけではなく、ゴルフが家族との時間を充実させてもいるようだ。

「最近、息子が友だちの影響でゴルフにハマり始めて、一緒にコースを回るようになりました。腹の立つことに、僕より飛ばすんです(笑)。3ラウンド目で100を切ったのかな。一緒にゴルフが出来るのはうれしいですよ。僕の現役時代の終盤は、肩が痛くてキャッチボールが出来ず、僕はノックバットを持って、一緒に遊んでいた感じだったので。これから、息子とゴルフコースで一緒に過ごせる時間が楽しみです」

Edited by Kenji Washio
Hair&Make Up by Tazuru Takei/ Styling by Hiroshi Morioka(GLOVE)

松坂 大輔 まつざか だいすけ

1980年9月13日生、東京都出身。小学3年生で野球をはじめる。横浜高校で甲子園春夏連覇を果たしプロ入りしてから日本のエースとして頭角を現し、2006年と'09年のWBCで連続MVPを獲得。'07年に大リーグのレッドソックスへ移籍すると、同年のワールドシリーズ制覇に貢献した。日米の複数球団を経て、2021年に現役引退を発表。現在は野球解説者としてメディア出演するかたわら野球の普及に努めつつ、自身のYouTubeチャンネルなどでも幅広く活動している。

マスターバニーエディションとは?

プロゴルファーがツアーで戦うための本格的な機能を持ち、プレーに集中して戦闘態勢に入ることのできるウエアを追求して2010年春に誕生。プロゴルファーの求める機能性や素材はもちろんのこと、ディテールやデザインにもこだわり、ゴルファーに配慮した工夫が施されている。『勝って、魅せる。』をブランドコンセプトにし、"勝ちたい気持ちをつくる服"を届けている。

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